「自分の本を出してみたい」
「漫画が書籍化するまでの裏話を知りたい」
漫画を描いている方のなかには「自分の漫画を本にしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際にどんな工程を踏む必要があるのか、いまいち想像できないですよね。
そこで今回は、登山漫画で書籍化を実現させたありをさんに、出版の裏話をお聞きしました!
- 出版までの道のり
- 出版で大変だったこと
- 本を出版するためにやるべきこと
「自分の描いた漫画を出版してみたい」「私でも本を出版できるのかな?」と思われている方は、ぜひ記事の内容をご覧ください。
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登山にハマり、インスタ漫画家に




あと、登山系YouTuberの活動をとおして、「絵の仕事をしたい」という気持ちが強くなって。

登山漫画のキャラクターに憧れて


その姿を見て「かっこいい!」「私も登山をしてみたい」と思ったんです!
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でも、苦労して見た山の景色が本当に美しくて。
気づいた瞬間にはハマっていましたね(笑)。
YouTuberをやめてインスタ漫画家1本で活動開始


パートナーから「YouTubeをやってみたいから、演者として出てほしい」と言われたのがきっかけではじめたので、数年間だけ続けるつもりだったんです。

「自分の絵で漫画家に挑戦したい!」という気持ちが強くなりました。

エッセイ本出版までの道のり



描いた連載漫画のPV数がよかったことで、書籍化が決定しました!
参考:無趣味インドア会社員が登山にハマる!?実体験と山の魅力伝える漫画が話題【作者に聞く】

インスタ漫画を描きはじめてから書籍化まで、どのくらいのスケジュールだったのでしょうか?

それから数ヶ月後に書籍化が決まったので、漫画家になってから書籍化決定までは大体1年ですかね。

本を作るにあたって大変だった7つのこと


- 出版社用語がわからない
- 出版したい本の方向性が違った
- 書籍向け漫画の描き方がわからない
- スケジュールの全体像がつかめない
- 限られたページに内容が収まらない
- 予定していた納期に遅れそうになる
- 商品の掲載許可をとる必要がある
この7つです!順番に説明しますね。
1.出版社用語がわからない



「写植するから文字は書かないでほしい」といわれても、なかなか理解できず原稿面でご迷惑をかけましたね。


2.出版したい本の方向性が違った

でも、出版社さんが求めていたのは「登山初心者の方が山に行けるようになる本」だったんですよね。


悩みに悩んだ末に描いた漫画が、すっごくつまらなかったんですよ(笑)。


方向性が決まるまでは、内心かなり焦りましたね。
3.書籍向け漫画の描き方がわからない




全18話のうち1話目のラフを完成させるのに、2ヶ月弱かかりました(笑)。


データの送信方法がわからないことで、編集者さんに間違った形式のデータを大量に送ったこともありました。

4.スケジュールの全体像がつかめない



「こんな仕事もあったのか!」と、焦りました(笑)。

5.限られたページに内容が収まらない



でも、「コラムは書きたいだけ書いてください」という編集者さんのお言葉に甘えて、登山への愛を詰め込んだところ、1話4〜6ページとかになってしまって(笑)。


編集者さんが上の方に掛け合ってくださって、最終的には190ページまでページ数を増やしていただけました!


6.予定していた納期に遅れそうになる

そのときは、本気で焦りました。







原稿料をもらいながら教育も受けられる環境だったので、駆け出し漫画家の私にとってはかなりありがたかったです!


7話分のラフをいままでにないペースで描き上げて、1月初旬に全話を納品できました。

7.商品の掲載許可を得る必要がある

約70社への掲載許可取りはすべて編集者さんがしてくれたのですが、かなり大変だったと思います。


かなり気合いを入れて描いたお菓子を消すときは泣きそうでした(笑)。

書籍化を見据えた漫画を描く際は、修正があることを頭に入れておくと心の準備ができると思います。
あと、商品は忠実に描くとメーカーさんに喜ばれます!

本の出版でこだわったポイント3つ


- 山登りをしたことがない人でも楽しめる内容にする
- 山登りで大切なマナーや振る舞いを含める
- 子どもも楽しめる可愛いイラストを描く
特にこだわったポイントはこの3つです!
1.山登りをしたことがない人でも楽しめる内容にする


なので、“何がわからないのかわからない人”も楽しめる内容になっていると思います!

2.山登りで大切なマナーや振る舞いを含める



本では、山登りで知って欲しいマナーや心構えなども詰め込んでいるので、ぜひ見てみてほしいです!
3.子どもも楽しめる可愛いイラスト

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その子たちが「山に顔を描いてる絵が好き」と口をそろえて褒めてくれたんです!


漫画家必見!自分の本を出版するときにやるべきこと


- すでに漫画を描いている人
- これから漫画を描いていきたい人
上記2パターンの方にやっていただきたいことを、それぞれ解説します!
すでに漫画を描いている人

- どんな本を出版したいのかを考える
- 好きを重ねる
- SNSを伸ばす
どんな本を出版したいのかを考える



好きを重ねる



たとえば私だったら、大好きな「山登り」と「イラスト」を重ねて、登山エッセイ漫画にたどりつきました。

SNSを伸ばす

私の場合は、連載漫画や書籍化のご依頼も、すべてSNSからつながった仕事なんですよね。



漫画をこれから描いていきたい人


自分が満足できた絵だけをSNSに載せる人も多いのですが、下手な状態から出し続けるほうが経験値が上がると思うんです。


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絵がモノに形を変えて、人の手に渡るように



ヴィレッジバンガードに商品が並んだり、ガチャポンになったりと、自分の絵がモノになって人の手に渡るのが夢であり、目標ですね!

>>ありをさん著書『ゼロから山女子始めてみました』はこちら!
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