「漫画家に年齢制限はある?」
「漫画家になりたいけれどやらない方がいいことはあるのかな…」
「どんなルートでデビューできる?」
という疑問はありませんか?
漫画家は夢のある仕事ですが、デビューはなるべく早い方が活躍しやすいと言われているので、何歳まで可能なのかは気になるポイントですよね。
そこでこの記事では、漫画家デビューの年齢について、以下の内容を紹介します!
- 漫画家に年齢制限はないが、25歳までにデビューした方が有利
- デビューの年齢が低くなりがちな理由
- 雑誌の連載だけが漫画家ではない
- 目指すためにやめるべきこと
- 漫画家デビューのルート
漫画家を目指したい方や、絵を仕事にしたい方はぜひチェックしてみてください❤️
\プロ運営の漫画特化オンラインサロン/
漫画家に年齢制限はないが、25歳までにデビューした方が有利!
結論から言うと、漫画家に年齢制限はありませんが一般的には「25歳までにデビューした方が有利!」と言われています!!
なぜなら大手出版社の新人賞などは、「漫画家の原石を見つけて育てていく!」と言う意図があるものが多いからです。
もちろん即戦力になるほどの実力を持っている候補者は即デビューもありますが、「荒削りだが磨けば光るものがある」という理由で選ばれる人もいます🥰
そうなると、最初は出版社側に利益が出ない状態なので「できるだけ早いうちから育てて長く活躍してほしい」と言うのが本音。
漫画家デビューする年齢が10代が多いのもそういった背景があります。
また、10代で本気で漫画を描いている人は、「小さい頃から漫画を描いていた」「何が何でも漫画家になりたい」と言う熱量が多い傾向も🔥
だけど、漫画家を始めて2年で念願かなって出版もできましたよ😭
参考までに、2020年12月現在での最年少デビューは13歳、なんと最高齢は93歳です😳
竹浪正造さんの『はげましてはげまされて〜93歳正造じいちゃん56年間の漫画絵日記〜』が最高齢デビューの本。
25歳を過ぎても諦めないで、漫画を描き続ける気持ちが大切です!!
漫画家のデビュー年齢が低くなりやすい5つの理由
漫画家のデビュー年齢が低くなりやすいのはなぜか、気になりますよね🙄
こちらでは、考えられる理由を5つにまとめてみました!
- 「のびしろ」があると思われる
- 読者と感性が近い
- 時間がある
- 体力がある
- 再就職の幅が広い
ひとつずつ解説していきます💓
【デビュー年齢が低い理由1】
「のびしろ」があると思われる
デビュー年齢が低いのは、年齢が低い方が「のびしろ」があると思われるからです!!
年齢が若い方が、考え方が凝り固まっていないので柔軟に知識の吸収ができる傾向があります。
新しい技術を覚えるのも、若ければ若いほど速いです!!
漫画も常に流行を追い続ける必要があるため、技術を習得しやすい若い人を「のびしろあり」として採用するケースが多いといえます。
【デビュー年齢が低い理由2】
読者と感性が近い
デビュー年齢が低いと、特に少年漫画や少女漫画の読者と感性が近い傾向があります!!
よって、読者の共感を得られる作品作りがしやすいと言えるでしょう。
特に少女漫画家は、小学生から高校生くらいまでの女子を対象にしている作品が多いので、彼女たちの共感を得られたり、憧れを持たれたりしないと読んでもらえません😭
【デビュー年齢が低い理由3】
時間がある
デビュー年齢が早いと、社会人で漫画家を目指す人よりも比較的時間を作りやすい傾向があります!!
時間をたっぷりと漫画のスキルアップに使えるので、成長スピードが速く、デビューにつながりやすいです。
もちろん学校や部活、塾や習い事で忙しい人もいると思いますが、学生の特権として長期休みが年に3回もあります。
- 春休み(約2週間)
- 夏休み(約1ヶ月強)
- 冬休み(約2週間)
【デビュー年齢が低い理由4】
体力がある
デビュー年齢が低い方が、一般的に体力があります!!
漫画家は基本的には座って作業をするので、体力はいらないと思われるかもしれません。
しかし、締め切り前に原稿が遅れていると「徹夜をして仕上げる」「今日で徹夜3日目」などの地獄を見ることに…!😭
運動する力は求められないですが、体を壊さないようにしながら締め切りを守るには体力がマストです!!
よって、体力がある若い人を採用するケースが増えています。
【デビュー年齢が低い理由5】
若くにデビューすれば芽が出なくても違う仕事に就ける
年齢が若いうちに漫画家デビューすれば、万が一その後芽が出なくても、進路の変更が容易にできます!
出版社としても、将来を深く考えること無く、どんどんチャレンジしてもらえるという点が魅力です。
そのまま諦めずに漫画家としてヒットを飛ばせるように働いてもいいし、イラストレーターに転向したり、全然違う仕事についたりする選択肢もあります。
漫画家デビューしたことをアピールして自己推薦をして大学に合格した人もいるし、就職活動の時のネタにもなるでしょう!
若いとやり直しが効くため、万が一失敗しても違う仕事に就けるという理由から、デビューのハードルが低くなっています!
\プロ運営の漫画特化オンラインサロン/
雑誌での連載だけが漫画家ではない
「漫画家=雑誌で連載している人」というイメージが強いですが、実際にはそうではない漫画家もたくさんいます!!
- Web漫画家
- イラストレーター
- 書籍の挿絵
- 商品のPR
- YouTube動画
私も最初はイラストレーターとしてこっそり活動し始めました!
また、イラストレーターから書籍の挿絵の仕事へつながることもあります!!
私の場合、編集プロダクションにいた知り合いに仕事がないことを相談したら『コラムにイラストをつけてみてほしい』と、恋愛コラムの仕事を紹介してもらえました💓
ただ、それだけでは全然お金にならなかったので、デザインの勉強も始めて、イラストとデザインで食いつないでいました!
「絵を描く仕事=漫画家」と思っている人は多いですが、イラスト関係の仕事もたくさんあるので、自分に合った職業を探してみましょう💓
【年齢別】漫画家を目指すためにやめるべきこと
漫画家を目指すためにやるべきことはたくさんありますが、反対にやめるべきこともあります!!
こちらでは、やめるべきことを年代ごとに解説します!!
【やめるべきこと】10代
10代でやらない方がいいことは、以下を参考にしてください。
- 日常生活をおざなりにする
- 漫画を読まない
- 漫画を描かない
- 好きな漫画家の真似をしない
- 描いた漫画を人に見せない
10代では、10代でしか経験できないことを精一杯楽しみましょう!
なぜなら、すべての経験が漫画のネタになるからです!!
とにかく漫画も経験もたくさんインプットして、イラストや漫画としてアウトプットする習慣をつけたいのがこの時期です。
そして、描いた漫画は信頼できる友達などに見てもらい、率直な感想を聞くのも上達の近道。読者が客観的に見てどこがわかりづらいのか、面白いのか、などを知ることはとても重要です。
【やめるべきこと】20代
実は漫画家デビューが一番多い年代が20代です!!
20代でやめるべきことは、以下を参考にしてください。
- 新人賞に応募しない
- 仕事をしない
- ひきこもる
20代になると10代よりも就職がリアルになり、焦りが生まれがち。
しかし、応募も仕事もせずにただがむしゃらに漫画だけを描き続けるのは良くありません。就職することも視野に入れながら、並行して漫画を描きましょう。
20代になったら自分の画力はどれくらいなのか、ストーリーを作る能力はどれほどなのかは把握しておきたいところです。
「面白い漫画」「人から共感を得る漫画」を描くことがデビューへの近道。客観的に自分の実力を把握することで、自分の漫画の良い点・改善すべき点も見えてくるでしょう。
たとえ賞が獲れなくても、最優秀賞でデビューをした人と自分の漫画の違いが何かを考えることは、大きな成長の糧となります。
また、仕事をせずに漫画だけ描いていると、どこかで行き詰まってしまうことも。仕事で人と接することによって生まれるアイデアやストーリーもあります。経験に基づいて描くと説得力が増しますよね!
【やめるべきこと】30代以降
30代以降はズバリ今まで経験してきたことがキモとなります!!ですから、今まで経験した内容を描かないのは非常にもったいないです!
30代以降は、10代20代に比べると応募できる賞の数が少なくなり、少ないパイを奪い合うことになります。
漫画業界でも30代以降になると「のびしろ」を考慮してもらえない傾向にあり、画力や内容で勝負できる即戦力が求められるでしょう…😭
実際に30代以降でデビューしてヒットした人は、基本的に「リアルを描いて伝えたいことを伝える」メッセージ性が強く、アツい漫画が多いのが事実。
漫画はリアルであればあるほど面白いので、自分の経験を余すことなくリアルに描いてください!
- 矢口高雄『釣りキチ三平』
- 三田紀房『ドラゴン桜』
- 板垣恵介『グラップラー刃牙』
- ほったゆみ『ヒカルの碁』(原作)
- 水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』
- 雁屋哲『美味しんぼ』
- 北見けんいち『釣りバカ日誌』
- 青木雄二『ナニワ金融道』
\プロ運営の漫画特化オンラインサロン/
漫画家デビューの7つのルート
こちらでは、漫画家デビューするための7つのルートをご紹介します!!
- 出版社へ投稿する
- 出版社への持ち込み
- 漫画雑誌の新人賞への投稿
- SNSからのスカウト
- ブログから書籍化
- デジタルコミックへの投稿
- コミケなどで有名になってスカウト
それぞれ詳細をお伝えします💓
【デビューのルート1】
出版社へ投稿する
今も昔もオーソドックスなのが、出版社へ投稿することです!!
投稿は、1年中いつでもどこからでも郵送でできることがポイント💓
つまり出版社が多い東京に住んでいなくても、みんな平等にチャレンジできます!
【デビューのルート2】
出版社への持ち込み
デビューのルートの2つ目は出版社への持ち込みです。
持ち込みのメリットは、直接プロの編集者の人に会えることです。運が良ければアドバイスをもらあることも。
プロの目で見た自分の作品に対して、率直な意見がもらえることは貴重です。
- 作品の良いところ
- 作品の直した方がいいところ
- 作者のよさ
- 作者の改善すべき部分
【デビューのルート3】
漫画雑誌の新人賞への投稿
漫画雑誌の新人賞への投稿も、デビューの登竜門です!!
何より新人賞を受賞するとハクがつくので、その後の活動が有利になります!!作品を郵送するだけで賞にエントリーできることも嬉しいポイントです。
最近は郵送だけでなくファイルをアップロードして応募もできるので、インターネット環境があれば誰でも応募できます!!
【少年漫画の新人賞】
- JUMPトレジャー新人漫画賞(集英社)
- 新人漫画賞(講談社)
- 角川漫画新人大賞(角川書店)
- スクウェア・エニックスマンガ大賞(スクウェア・エニックス)
【少女漫画の新人賞】
- 白泉社少女まんが新人大賞(白泉社)
- なかよし まんがスクール(講談社)
【少年/少女/青年/児童向け漫画の新人賞】
- 小学館新人コミック大賞(小学館)
【デビューのルート4】
SNSからのスカウト
最近ではSNSからのスカウトもあります!!
Twitterをきっかけに知り合った税理士の大河内薫さんから、「今度書籍を出版することになったので漫画を描いてほしい」というオファーをいただいたのがキッカケです!!
最近ではSNSからお仕事をもらえたり、一般の読者から評価されて漫画家としてデビューできたり、可能性は無限大です🥰
【デビューのルート5】
ブログから書籍化
ブログが人気になって書籍化、という流れも最近定番となりました!!
ブログがバズった結果、漫画やイラスト、ネット番組などの仕事をいただけることに…💓何があるかわかりません!!
他にも、以前ブログ記事60本に対して1本ずつ漫画をつけるという電子書籍の仕事も経験しました!!
その時に文章を漫画にする力が鍛えられて、今につながっていると思います💓
ブログが仕事につながることは大いにあるので、ぜひ始めましょう!!
【デビューのルート6】
デジタルコミックへの投稿
出版社への投稿よりもさらにハードルが低いのが、デジタルコミックへの投稿です。文字通りデジタルなので、郵送する必要がありません。
デジタル漫画は「チャレンジ連載」などお試しのような企画もあるので、比較的採用されやすい傾向も。
デジタルの漫画サイトによっては、閲覧回数に応じた掲載料をもらえます。
多くのユーザーに長期的に読んでもらえるようになれば、安定した収益を得られることも…💓
【デビューのルート7】
コミケなどで有名になってスカウト
最後はコミケ(コミックマーケット)などで有名になってスカウトされるルートです。
コミケ等で物販を行う人は「サークル参加者」と呼ばれ、すでに名前がある程度売れている場合には、会場で直接声をかけられることも。
コミケ以外にも少年ジャンプが行なっている創作イベント「COMITIA」など、多数の編集部がブースを出しているイベントもあります。自分でアピールすることが得意な人には、とてもおすすめです!!
\プロ運営の漫画特化オンラインサロン/
漫画を仕事にしたい人が集まる『あんマンサロン』
あんマンサロンは、プロの漫画家である若林杏樹が運営する、マンガ家と読者・顧客を結ぶオンライン型の交流サロンです!!絵や漫画で稼ぐことを目的としている80人以上のメンバーが、イラストの技術向上や仕事獲得に向けて活動をおこなっています。
さらにあんマンサロンには、実際にイラストや漫画を発注してくれるクライアントも在籍中!
イラストレーターや漫画家と交流を深めつつ、お金を稼ぐ方法が見つけられる点が魅力です。
- イラストや漫画を仕事にしたい方
- プロや同業者との交流を深めたい方