「漫画家になるのに、年齢制限はあるの?」
「25歳までにデビューできないと漫画家になれないって本当?」
「年齢に関係なくデビューする方法は?」
などの疑問をお持ちではありませんか?
漫画家になるのは25歳がタイムリミットと言われることもあり、不安になりますよね。
実は、漫画家になるには若い方が有利なこともありますが、明確な年齢制限はありません!
この記事では、漫画家デビューの年齢について、以下の内容を紹介します。
- 漫画家の年齢に関する3つの真実
- 年齢にかかわらず漫画家デビューする3つ方法
- 年齢にかかわらずデビューする3つのコツ
- 早い年齢と遅い年齢でデビューした漫画家を3人紹介
- 大学卒業5年後に漫画家になった私の話
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【若いと有利?】漫画家の年齢に関する4つの真実
「若い方が有利!」と言われますが、本当にそうなのでしょうか。
漫画家の年齢に関する4つの真実を紹介しますので、しっかりチェックしましょう!
- 明確な年齢制限はない
- 若い方が有利ではある
- 25歳までに作風が決まる
- ジャンルによっては高年齢でも通用する
1.明確な年齢制限はない
基本的に漫画家のデビューに、明確な年齢制限を設けていることはありません!
- 出版社に持ち込む
- 新人賞に応募する
- ウェブサイトに漫画を投稿する
- 編集者にスカウトされる
いずれも年齢に関する明確な決まりはなく、面白い作品を持っていけば認められます。
実際に、20020年1月現在での最年少デビューは13歳、最高齢は93歳です
実力さえあれば、年齢が高くても十分可能性があります。
2. 若い方が有利ではある
年齢制限はないと紹介しましたが、若い方が有利なのも事実です。
編集者は、若い漫画家のほうが「伸びしろがある」と考えるからです。
実際に、同じ程度の作品を比較した場合に、作者が20歳と50歳では、20歳の漫画家をデビューさせるでしょう。
さらに、漫画家は徹夜が続くこともある体力面でもハードな仕事です。
そのため、若い方が週刊雑誌での連載や長期連載をできそうと考えられているため、年齢の低い漫画家のほうが有利になります。
3. 25歳までに作風が決まる
漫画は、25歳までに作風が決まるため、デビューは25歳がタイムリミットと言われることがあります。
画風や作風は大きく変わらないので、若いうちに身に付けたまま成長してしまうのです。
また、25歳を過ぎると、自分の意見や経験が多く、人のアドバイスを聞けない場合があります。
しかしあくまで一般論なので、25歳以上であっても人のアドバイスを受け入れる貪欲さがあれば、問題ありません。
4. ジャンルによっては高年齢でも通用する
漫画のジャンルによっては、高年齢でも十分通用します。
豊富な人生経験を漫画にすることで、若い人にはない作品を生み出せるでしょう!
ただし反対に、高年齢だと難しいジャンルもあります。例えば読者の年齢が低い少女漫画や少年漫画は、年齢が近い若い漫画家が有利です。
大人になって色々経験したあとに、ピュアな恋愛やファンタジーの冒険物語を描くのは難しい場合があります。
自分がどのジャンルンの漫画を描きたいのかによって、有利になる年齢は違うことを覚えておきましょう。
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年齢にかかわらず漫画家デビューする3つ方法
高齢だけどデビューしたいという方に向けて、年齢にかかわらずデビューできる方法を3つ紹介します。
- 賞に応募
- 出版社に持ち込み
- SNSを活用
1. 賞に応募
各雑誌には、新人賞が設けられている場合が多く、入選すると賞金や連載を獲得できます。
昔からあるデビュー方法で、名前も売れながら連載を獲得できるので一石二鳥です。
ただし賞に応募する場合は、基本的に若い方が有利です。
若い漫画家が入選すると、読者の興味を引き、より応援してもらえるからです。
雑誌ごとに求められている漫画は違うため、高年齢のほうが有利な漫画ジャンルの賞に応募して、デビューのチャンスを掴みましょう!
2. 出版社に持ち込み
出版社に持ち込んで、編集者に実際に見てもらうという方法です。
良い作品だと、担当の編集者がついて定期的に作品の講評をもらえたり、新人賞への応募を進め、デビューの機会をもらえます。
勇気が必要な方法ではありますが、プロの編集者からアドバイスをもらえる貴重なチャンスです。
自分の作品をしっかりと作り上げて、積極的に持ち込んでみてください。
3. SNSを活用
漫画投稿アプリやSNSなどに自分の漫画をアップし、編集者にスカウトされるという方法です。
描いている人が何歳なのかを公表する必要はなく、漫画の面白さや人気だけで判断されます。
そのため3つの方法の中では、最も年齢が関係ない方法です。
また、イラスト1枚や数ページからでも投稿できるので、人気が出そうなら描き続けるということも可能です。
SNSや漫画投稿アプリは基本的に無料で使えるものばかりなので、自分のペースで挑戦してみましょう。
年齢にかかわらずデビューする3つのコツ
年齢に関係なく漫画家デビューするコツは3つあります。
- ジャンルを選ぶ
- 実体験をもとに描く
- デビュー方法を選ぶ
1. ジャンルを選ぶ
デビューするには、自分と近い年齢の読者が多いジャンルを選ぶのが有利です。
ジャンルによって有利な年齢は異なるので、選定を慎重にしましょう。
少女漫画や少年漫画は、大人のファンも多いですが、基本的には10代向きです。
一方、青年漫画が女性漫画は20代以上が読むことが多いです。
例えば、50代の漫画家が中学生向けの少女漫画を描く場合は、時間割や体操服など今の中学生とは異なる部分が多いです。実際の学校生活と離れた漫画を描くと、読者は共感しにくくなってしまいます😢
逆に、社会人を経験したことない大学生が、サラリーマンの日常を描いた青年漫画を描くのは難しいですよね。
「自分と年齢が離れた読者が多いけど、どうしてもこのジャンルで描きたい!」という場合は、読者層の知り合いにインタビューするか調べるなどして、できるだけリアルな漫画を描きましょう。
2. 実体験をもとに描く
実体験をもとに描く漫画は、リアルな漫画になり、人気がでやすいです。
年齢を重ねているとその分特別な経験が増えるので、漫画が作りやすいというメリットがあります。
- 辛かった部活動での経験
- 特殊なアルバイトの話
- 恋愛経験
などネタになることは多くありますので、自分の過去を思い返してみましょう。
3. デビュー方法を選ぶ
年齢にかかわらずデビューするには、自分に合った方法を選ぶのが大切です!
ズレている方法を選ぶと、どうしても若い人に負けてしまいます。
- SNSでコツコツ投稿する
- 大人向けのコミックの賞に応募
- 自費出版
など、自分が描ける漫画の量や年齢などを考慮して、最適なデビュー方法を選びましょう💖
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早い年齢でデビューした漫画家を3人紹介
こちらでは、実際に若くしてデビューした漫画家を3人紹介します!
- 小畑健/DEATH NOTE
- 矢沢あい/NANA -ナナ-
- 末次由紀/ちはやふる
1. 小畑健/DEATH NOTE
小畑健先生は、高校1年生のときに手塚賞準入選、高校2年生のときに佳作に入選し、17歳でデビュー。
アシスタント経験を積んだあと、3年後には連載を始め「ヒカルの碁」「DEATH NOTE」「バクマン。」などのヒット出し、3作品はいずれもアニメ化されています。
3作品は小学生から大学生が主人公の漫画です!
読者と年齢が近いジャンルですね💖
2. 矢沢あい/NANA -ナナ-
矢沢あい先生は、18歳のときに「りぼん漫画スクール」で佳作を受賞しデビュー。しかしデビュー前には、10回以上、漫画を投稿した経歴があります。
少女漫画をメインとして描いていて、代表作の「NANA」は映画化とアニメ化されています。
3. 末次由紀/ちはやふる
末次由紀先生は、小学生から漫画を描き始め、中学生で投稿を始めています。
高校1年生の17歳で第14回なかよし新人まんが賞佳作を受賞し、デビュー。
「ちはやふる」で第2回マンガ大賞2009を受賞・このマンガがすごい!2010のオンナ編で第1位・講談社漫画賞少女部門を受賞しています。
「ちはやふる」も中高生が主人公の漫画です⭐
遅い年齢でデビューした漫画家を3人紹介
若い漫画家のデビューが目立ちますが、遅咲きの漫画家もいます。
- 青木雄二/ナニワ金融道
- 三田紀房/ドラゴン桜
- 板垣恵介/グラップラー刃牙シリーズ
いずれも、30~40代でデビューした漫画家さんたちです!
1. 青木雄二/ナニワ金融道
青木雄二先生は、44歳のときにアフタヌーン四季賞佳作に入選しました。
翌年違う作品で準入選を受賞した後に、45歳で『ナニワ金融道』を描いてデビューしました。
青木先生は高校卒業後、入社した会社を5年で退社し、30種類以上の職業を転々としています。
その間も、ずっと漫画を描き続けていましたが連載にはつながらず、45歳の遅咲きでのデビューになりました。
アルバイトや起業の経験をもとに漫画を描いており、実情が伝わってくれる漫画です。
2. 三田紀房/ドラゴン桜
三田紀房先生は大学卒業後、百貨店勤務や家業の衣料品店経営を経て、30歳で漫画家デビューしています。
最初は新人賞の賞金狙いで漫画を描き、ちばてつや賞を受賞。ジャンルにこだわりはなく、編集者から言われたものを執筆しています。
- 野球漫画:クロカン
- 大学受験漫画:ドラゴン桜
- 戦争漫画:アルキメデスの対戦
と、ジャンルの幅は広いです。
3. 板垣恵介/グラップラー刃牙シリーズ
板垣恵介先生は、34歳でデビューしました。漫画家を目指し始めたのも30歳と、非常に遅いスタートです。
幼いころから格闘好きで、高校卒業後は自衛隊に入隊しますが、体調を崩し、除隊。転職を繰り返しながら、漫画家を目指し始めます。
代表作の『バキシリーズ』は筋肉が繊細に描かれていることが特徴で、格闘漫画人気に火をつけた作品です。
趣味の格闘技や自衛隊経験を活かして漫画を描いています。
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【体験談】大学卒業5年後に漫画家になった私の話
こちらでは、実際に30代になってから書籍を出版した私「あんじゅ先生」の体験談を紹介します!
私の将来の夢は、漫画家でした。そのため、大学で漫画研究会に入るなどして、趣味でずっと絵を描いていました。
でも「漫画家になるのは大変そう」と思い、普通の大学に進学して、一度はホワイトな大学職員に就職。
だけど、漫画家という夢が諦めきれずに、5年後に退職しました。
最初は両親に辞めたことを言わず、イラストレーターとしてこっそり活動を開始。
恋愛コラムなどをいくつか描きましたが、それだけでは生活できず、デザインの勉強も始めて、イラストとデザインでなんとか食いつないでいました。
そんな中、ブログに漫画をアップするというのを続けているうちに、少しずつ漫画やイラスト・ネット番組などの仕事をもらうようになってきました。
そしてTwitterで知り合った税理士から、書籍の漫画を描かないかという依頼が舞い込み、出版した書籍は15万部越え。
漫画家としての書籍を出すという夢は、フリーになって2年後にかないました!
現在では、漫画家を目指す人や漫画好きな人を集めたオンラインサロンを運営しています。
このように、決して漫画デビュー=若い年齢じゃないと無理というわけではなく、正しい努力を続けていれば30代からでも漫画家としてデビューできます!
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漫画家を目指す人が集まる『あんマンサロン』
あんマンサロンは、プロの漫画家である若林杏樹が運営する、マンガ家と読者・顧客を結ぶオンライン型の交流サロンです!!絵や漫画で稼ぐことを目的としている80人以上のメンバーが、イラストの技術向上や仕事獲得に向けて活動をおこなっています。
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